1971年1月2日の都電荒川線の思い出-その5

(5)滝野川一丁目から飛鳥山そして王子駅前

 
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滝野川一丁目の電停で電車を四五台見送りましたが、どの電車も結構乗り降りが多かったように覚えています。
ここから飛鳥山までの間では左手に高校の円形校舎があり右手には小学校の校舎が見え、線路端も庚申塚や新庚申塚辺りほど住宅の軒が電車の線路一杯一杯まで張り出している光景ではありませんでしたが、相変わらず住宅が立て込んだ間をアスファルト敷きの線路が続いて、まあはっきり申し上げて巣鴨新田から飛鳥山までの間はただ住宅の軒先を掠めて走る味気もシャシャリ気も無い、単調な景色の連続でした。
 
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飛鳥山の電停も住宅に囲まれていました。停留所の真ん中辺りに渡り線があり、オーバーウイング部分が来る場所のホームが切り込んでありましたが、レールは錆びていまして、恐らく最近は使われたことが無かったようです。
三ノ輪橋方面行きの停留所の傍にちょっとした飲み屋があり、営業中の看板が出ていましたので、「熱燗で一杯でもやらんと体が冷え切ってしまって堪らん」と言い訳しながら入ったのですが、私一人だけが客で、正月で市場が休みとかで肴が干物以外には殆ど無く、アタリメで熱燗二本を空にして、おあいそした所お年玉料金とかで結構いい値でした。正月は飲み屋へは入るものではないと反省仕切りでした。
 
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飛鳥山の電停を出ると電車は左に大きくカーブを切りながら本郷通りに入りました。併用軌道で王子駅のほうへ勾配を下ってゆきますが、勾配に差し掛かる場所に歩道橋がありました。歩道橋の上から一枚と階段を駆け上ったまでは良かったのですが、風が猛烈に強くて、熱燗二本どころでは殆ど効果無しで、同じ電車を二三枚撮って退却しました。
 
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音無橋辺りの写真です。風の強さがわかっていただけると思います。霙が横殴りに顔に吹き付けます。痛くて我慢できる限界を越えていました。この時は打ち切って、早く宿舎に帰ってコタツで一杯やることだけしか考えていませんでした。
 
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音無橋の信号を渡ると目の前は京浜東北線の王子駅でした。電車は結構急勾配のS字カーブを通る形で、可也運転し辛い線形に見えました。ガードの向こうで右側へ直角に曲がり、その先に王子駅前の停留所がありました。
実はこの写真でフイルムを使い果たしてしまいました。駅前の売店にフイルムは売っていましたが、宿舎で待っているだろう熱燗が頭を占領して気もそぞろになり、切り上げて桜木町行きの電車に乗ってしまいました。四扉の101系の椅子の暖房がどれほど素晴らしかったか、未だにはっきり覚えています。
 

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Last-modified: 2011-12-01 (木) 13:14:54 (2697d)