日替わり徒然写真コーナー No.297 平成20年10月12日号

思い出の阪急旧型電車達 215:神戸線特急専用時代の1003番

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西宮北口ー夙川間を走行中の神戸行き特急の1003番 1959年2月5日 古鉄春秋氏写真
1000〜1003番に当時最新鋭の東芝製のMPE超多段電動カム軸式抵抗制御器が採用されました。PE−10Bと言う最新式のものだったそうですが、試作でもあり可也複雑な機構だったようです。900系や810系に採用されていた制御器は所謂釣掛けモーター用のもので油圧による自動進段式の油圧カム軸式多段制御器でして、この新しい制御器は全く異質のものでした。新方式ではありましたが、ペアを組む相手側制御器と動作のタイミングの同期させる為に信号用の回路を別途に設けて進段の度毎にタイミングを強制的に合わせる必要がありました。単電圧にしか対応しない制御器でしたが、将来の京都線乗り入れを想定してか600V1500V対応の阪急独特のオシドリ式複電圧機能の中に組み込まれている為に回路が複雑で、保守にも手間が掛かったようで、この制御器はこの四両だけの採用にとどまり、1010番以後の新造車には簡素化改良されたものが採用されました。
神戸線が四両編成主流時代は特急に各駅停車にと獅子奮迅の活躍ぶりでしたが、車両の長編成化に連れて、制御器の性能の違いの所為で他の車両との連結運転が出来ず、またモーター出力の制約の為に付随車を挟み込む事も出来ず、結局二両編成か四両編成での運転を余儀なくされて、1966年ごろには今津線に移り、昇圧やATS設置の関門は無事通り過ぎたのですが、列車無線の装備に当たり、運転室が狭くてスペースの確保が難しい事や、制御器やブレーキのシステムが独特で何かと厄介者視される面があり、結局1971年に運転台撤去及び三扉に車体を改造更新、電装を解除し、ブレーキシステムを電磁直通ブレーキに変更、台車をリンク式のアルストム台車であるFS−33(FS−333のT車用台車)に履き替え、1010形の中間付随客車として七両編成八両編成に組み込まれて1984年ごろまで主に神戸線で頑張りました。ファンデリヤもクーラーも装備せず、神戸高速線にも乗り入れずに一生を終えたと覚えています。
写真は、地平時代の西宮北口〜夙川間を110kmでぶっ飛ばす1000形四連の三宮行き特急の雄姿ですが、走行中の姿は実に美しいものでした。
(2/2205)
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Last-modified: 2011-12-01 (木) 13:14:36 (2698d)